都市農業の多面的な機能

新鮮な農産物の提供

 消費者と生産者の距離がとても近いというのが、都市農業の最大の利点。

採れたてで新鮮な野菜や暮らしを豊かにする花を消費者に提供しています。

心やすらぐ空間

 農地が広がる風景は、緑とゆとりのある空間です。四季折々の農産物が育つ様子や花が咲く様子は、まちの景観に彩を添えます。

 また、農家の屋敷を囲む屋敷林は昔ながらの風景を今に伝えてくれます。

農業体験・交流活動の場

管内の農地は、幅広い世代が農業者や収穫体験を通じて、「農」に関してや人と自然と社会のかかわりなどを学ぶことができる場になっています。

消費者と生産者の交流だけでなく、「農」を通じたコミュニティが生まれ、新たな交流活動の場ともなっています。

災害時の防災空間

 都市農地は、災害時に避難場所となったり、炊き出しや物資供給を行う災害支援拠点となったりします。

 火災時には、建築物が密集している場合、都市農地があることで火災時の延焼を防ぐ効果が期待されます。

国土・環境の保全

 都市農地の緑地は、ヒートアイランド現象を緩和し、気温を下げて涼しい空気を作ります。

 農地には、昆虫や鳥などが住んでおり、生物多様性を保全する機能ももっています。

都市住民の農業への理解醸成

 都市に農地との関わり方はさまざまです。庭先販売所や農産物直売所で新鮮な農産物を買う、地元の食材を使ったレストランで地場産野菜を楽しむ、農業体験に参加する、自宅で野菜や花を育ててみる…などなど。

 さまざまな「農」の体験を通じて、都市農業の魅力や価値を多くの人に伝え、浸透させる役割があります。